石に泳ぐ魚事件
小説の「石に泳ぐ魚」のモデルとなった原告が顔面の腫瘍などを執拗かつ苛烈に描写されたことに、名誉・プライバシーを侵害されたとして、小説の出版差止め等を請求した。 日本国憲法 第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。 最高裁は、...
相模原市入浴施設事件
先日、3/21日、相模原市の入浴施設で痴漢行為を行った男が逮捕された。 男は、色つきのお湯が入った浴槽の中で女児(6歳)の下半身を触ったとされており、容疑を認めている。 色つきのお湯の中での犯行行っており、犯行の発覚を隠しながら行っていた。犯行当時は、周囲に他のお客さんいた...
大阪市屋外広告物条例事件
橋柱、電柱等へのビラ張りを禁止する大阪市屋外広告物条例が憲法21条に違反しないかが問題となった。 最高裁は、 「大阪市における美観風致を維持し、および公共に対する危惧を防止するために、屋外広告物について必要な規制をしているのであり、この程の規制は、公共の福祉のため、表現の自...
名誉棄損と表現の自由
名誉棄損は刑法230条で規定がなされている。 刑法230条公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。 死者の名誉を毀損した者は、虚偽の事実を摘示することによってした場合でなければ、罰しな...
外務省秘密電文漏洩事件
小説やTVドラマにもなった「運命の人」のモデルとなった判決です。 外務省の機密事項を、新聞記者が外務省女性事務次官から男女の肉体関係に乗じて入手し、社会党議員に流したため、事務次官と記者が国家公務員法違反に問われた。 最高裁は、取材の自由が憲法21条の精神に照らし尊重に値す...
石井記者事件
汚職事件にたいして情報漏洩が疑われた石井記者が、裁判所から取材源を証言するように要求されが(取材源の秘匿のため宣誓証言を拒んだ)取材の自由(憲法21条表現の自由)をもとに拒絶できるかが争われた。 刑事訴訟法161条 「正当な理由がなく宣誓又は証言を拒んだ者は、十万円以下の罰...
TBSビデオテープ押収事件
犯罪捜査のために司法警察員が行った放送済み取材ビデオテープの差押え処分が憲法21条に違反しないかが問題となった。 放送内容は反社会組織による恐喝や暴行の現場も撮影されていた。この映像をもとに警察は反社会組織の組長らを逮捕した、その証拠としてTBSの録画テープを差し押さえまし...
尊属殺重罰規定違憲判決
1973年当時は刑法第200条は、被害者が被疑者の父母、祖母祖父などの直系尊属である場合は、普通殺人罪(刑法第199条)が定める法定刑に比べ、尊属殺人罪が定める法定刑は「死刑又ハ無期懲役」と極めて重かった。 ※1995年に改正刑法が成立した際、削除される。...
探偵業法に基づく行政処分
探偵業務を行うためには探偵業法に基づき業務を行わなければいけません。 法令遵守です。 これ違反しますと営業停止命令や罰金等の行政処分が下ります。 去年の探偵業者の行政処分が発表されています。 気になる方はこちらからどうぞ。 東京 警視庁...
剣道実技拒否事件訴訟
市立高専の校長が、信仰上の理由により剣道実技の履修を拒否した学生に対し、必修である体育科目の修得認定を受けられないことを理由として2年連続して原級留置処分をし、さらに、それを前提として退学処分の処置をした。 学生が違法であると取消しを求めた行政訴訟(抗告訴訟)を起こしたもの...