猿払事件
StartFragment 郵便局員は勤務時間外に、ある政党を支持する目的で衆議院選挙選挙用ポスターを提示・配布したことが、公務員の政治活動を一律に禁ずる国家公務員法102条等に違反するとして起訴された。 争点となった法律 憲法21条 第21条...
オービス事件
自動速度監視装置(オービス)による運転者や同乗者の容ぼうの写真撮影が、憲法13条及び憲法21条に違反しないかが問題になった。 StartFragment 憲法13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない...
司法書士会事件
強制加入団体である群馬司法司法書士会が、阪神・淡路大震災で被災した兵庫司法書士会に復興目的の寄付をするため、構成員に特別負担金に拠出を義務付けたことが争われた。 最高裁は司法書士会は 「その目的を遂行する上で直接または間接に必要な範囲で、他に司法書士会との間で義務その他につ...
エホバの証人 輸血拒否事件
宗教上の理由で輸血拒否をしている患者に対し、手術の際に生命の維持のため、本人の同意なく輸血が行われたことが争われた。 最高裁は、 「患者が輸血を受けることは自己の宗教上の信念に反するとして、輸血を伴う医療行為を拒否するとの明確な意志を有してる場合、このような意思決定をする権...
内縁関係の当事者が勝手に婚姻届を出した場合の判例
事実上の夫婦の一方が他方の意志に基づかず婚姻届を作成提出した場合においても、当時双方に夫婦としてに実質的生活関係が存在し、後に他方の配偶者がその提出に事実を知ってこれを追認したときは、婚姻は追認により届出の当初にさかのぼって有効となる。 最判S47・7・25...
三菱樹脂事件(企業側の採用の自由)
企業側の雇い入れについて争われた。 3か月の試用期間を設けて私企業に採用されたものが、大学在学中の学生運動の活動履歴について、入社面接の際に虚偽の申告をしたという理由で、試用期間の満了直前に採用を拒否されたため、労働契約関係存在の確認を求めた。...
他の目的の為の婚姻
当事者で婚姻の意志があるが、社会通念上の夫婦関係の意志がない場合、 最高裁は、 「たとえ婚姻の届け出自体について当事者間に合意に合致があり、ひいては、当事者間に、一応、 法律上の夫婦という身分関係を設定する意志はあったと認めえる場合にあっても、それが、単に他の目的を達するた...
別居中の浮気でも浮気相手に慰謝料を請求できる
別居中であっても、完全に婚姻関係が破綻していないのであれば、浮気相手と配偶者に慰謝料請求できる可能性があります。 具体的には次のような状況が考えられます。 別居中の浮気でも浮気相手に慰謝料を請求できる状況 業務命令の単身赴任などで仕方なく別居しなければならなかった。...
外国人の選挙権
外国人の選挙権が問題となった最高裁の判決です。 選挙権は自国民のみ、認められたものであって、外国人に選挙権は、基本的には認められていないが、永住資格を要する、外国人には地方選挙のみ認められた。 最高裁は、「憲法93条2項にいう「住民」とは、地方公共団体の区域内に住所を有する...
税理士会政治献金事件
強制加入の公益法人である、税理士会が、特定の政治団体に寄付するため、総会の多数決に決議によって、構成員に特別会費に徴収を義務付けることができるかどうかが争われた。 最高裁は「政党など(政治資金)規正法上の政治団体に対して、金員の寄付をするかどうかは、戦況における投票の自由と...